こんにちは
前回MD(マーチャンダイザー)にはどんな考え方が、必要かをお伝えしました。
今回はショップスタッフからのステップアップについて、代表的なものをお伝えします。
ポイント
- 本部との接点が増えるSVからMDへの抜擢が多い
- 自分がやりたい事 < 本部がやってほしい事を優先する
- 周りへのアピールが大事
ひとつずつ説明していきます。
多くがSV以上になってからMDに抜擢される
なぜなら、会議などへの参加により本部との接点が増え、その人自身がどんな人でどんな考えかを持っているか、上司が認識しやすくなるからです。
週報・月報や他ブランドの動向、新規投入商品の反応やお客様の声など、SVは店舗の声を代表する立場として会議参加など発表の機会が増えます。
その為、本部との週次会議(多くは月曜もしくは火曜に実施)でMD(マーチャンダイザー)や企画、営業統括からの質問に答えたり、課題や対策についての意見を求められたりします。
その際に、意見と事実を分けて伝えているか、数値を盛り込んで結果を伝えているかなど発表の仕方でこのSVは”論理的思考”や”マーケティング能力”に長けていると思わせる事が出来るかどうか。
課題に対して店舗への落とし込みが出来ている(コミュニケーション能力)か、を本部は見ています。
ただし、コロナ禍により現在多くの会社で、ZOOMやGoogle meetなどのオンライン会議システムを導入しています。
今までは店舗の代表者としてSVが会議参加したり、意見をまとめていましたが、オンライン会議などが浸透し本部と店舗が場所の制約なく、コミュニケーションが取れるようになってきた事で会議参加自体はSVだけではなく、店舗も参加する形式が増えてきました。
店長なら、そのような機会を活かせるか、黙ったまま話を聞くだけになってしまうかでステップアップできるか、またそのスピードに差が出て来る事は明らかです。
まずは与えられた立場で結果を出す
多くの方が、店長やSVになるとその先のキャリアプランなどについて悩みます。
会社やブランドにもよりますが、多くは20代後半になり年齢的にも転職を考える様になります。
このままアパレルでいいのか?という業種や給与面(相対的に給与水準は高くありません)での悩みもありますが、このまま働いてどうなるんだろう?と漠然と悩んでいる事が多いと思います。
もしあなたが、その会社やブランドで今後MDを目指すのであれば、まずはSVや店長として今求められている事に取り組み結果を出す事です。
例えば
- 担当店舗の売上予算(粗利予算)達成
- 商品動向や他ブランドの動向について報告
- スタッフの育成
これら求められている事に応えながら、その先の事を考えて発信・行動する事が必要ですが、多くの方は今求められていることを二の次にして、自分のやりたい事やなりたい姿を伝えがちです。
舞台のように、会社やブランドでそれぞれの役割が与えられていますが、その役(割)を無視して、違う役をやりたいと言っている人にMDという大役を任せたと思える人は少ないという事を理解しましょう。
ただし周囲へのアピールは忘れない
まずは今与えられている役割をこなす事が重要ですが、そのままではずっと会社やブランドのやってほしい事をする人材になってしまいます。
与えられた役割をこなしながら、将来どうなりたいかを伝える事で初めて、上長が意識してMDとしての適性があるか?という視点であなたを見るようになります。
MDになりたいんです! というような直接的な言い方より
”MDに興味があります”というような控えめな言い方の方が、MDとしての適性があるか?という視点で見る際に、ハードルは低くなります。
MDに興味があるという人材が、どのような考え方やモノの見方をしているかという視点で見た時に前回のブログで紹介した、下記の考えに沿って行動していれば、必ず良い評価を得られるはずです。
- 何事も自分事として考え、振り返りを行い
- 時には厳しい判断をしながら、恐れずに自分が正しいと思う行動をとり
- 常に新しい事や、環境の変化に対応できる柔軟な考えを持つ
です。
まとめ
ショップスタッフからのステップアップには
- 本部との接点を増やす・活かす
- 会社・ブランドがやってほしい事に120%で取り組み結果を出す
- 控えめに、ただしっかりとアピールを周囲にする事を忘れない
です。
次回からMD(マーチャンダイザー)になる為の実務に役立つ考え方を、日々の業務と併せて解説していきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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